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UNI-ROU
「 Oo。満腹道中記。oO    」
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HN:
雲丹(うに)
性別:
女性
職業:
生春巻き評論家
趣味:
気分次第でいろいろと
自己紹介:
★キュンな人:
シャア・アズナブル、ニコラス・ツェー

☆今、ファーストガンダムにはまっています。
今まで見たことが無かったのですが、勧められて劇場版の3部作と「逆襲のシャア」を見ました。
凄い!!こんなに面白いとは知りませんでした。
今度、一年戦争、ガンダムはどれだけ凄いかをミッチリ語る記事をブログに載せたいです(笑)

☆近々、三国志展に行く予定です♪
いつかは、三国武将達が駆け抜けた土地を巡る旅がしてみたいです。赤壁、夷陵、長坂・・・行きたいなぁ。


☆少しずつベトナム旅行記も、うpします☆
もう一度ベトナムに行きたい・・・
☆どーぴんぱん☆
●sonyさんとDOPING PANDAさんに貢献中。
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私の足はベトナムに来てから常に地面1センチ上を歩いてる。
因みに心は、何メートルも先の上の方だ。
サイゴンの道を歩けば、地球の引力も重力もニュートンの方程式だって通用しない、
確かにそんな気がしていたのだ。
 
レロイ通りを歩いていると、また後ろから1人の男性が声を掛けてきた。
「スミマセン・・・」
 
カタコトの日本語。 これで本日何人目だろう。
 
『来たコレ、またバイタクの兄ちゃんだわ。バイクに跨ってオッパッピ~だわよ。』
 
頭の中で「今度は何てからかってやろうか」なんていう性格の悪い事を考えながら私達が振り返った先、
何故か手にアタッシュケースを持ったスーツ姿の男性が1人、こちらに向かい歩いてきた。
明らかに私が想像していたのとは違う光景に一瞬焦り、辺りを見回していつものバイタクの兄ちゃんを探してしまったが、それらしき者は見当たらず、
まさか目の前の彼が、『バイクに跨り、オッパッピ~』などとは・・・やっぱり思えないのだ。
あれれ、シナリオが違うぞ・・・?
 
唖然と立ち竦む私たちに向かい、男性はそのまま歩み寄って来るや、いきなり私達にこう告げるのだった。
 
「サイゴンホテル ニ 泊マッテル。 僕、アナタ達 知ッテル。」
 
それはとても、いきなりすぎる告白だったので、
 
「・・・・は?」
 
と、また私達は唖然とするのだった。 状況がイマイチ掴めずにいたが、しかし、
そんな事よりこれは衝撃的過ぎる告白なのだと直ぐに気が付いた。
つまり、「あんた初対面やのに何で私等の事知ってんねん!?」と、突っ込みたくなる状況だということだ。
 
『怪しすぎる・・・私たちの事も、私たちの泊まっているホテルまでも知っているとは、こやつ何者で何事~~!!!??? 』
『え?えっ? まさか私等って、何か変な事件に巻き込まれてる感じ?』
と、見知らぬベトナム人を前にして、訳も判らず更に焦り困惑する私たちの頭には、善からぬ変な妄想がぐるぐる巡っていた。
私達って、知らぬ間に何かマフィア的な事件に巻き込まれていて、
彼は私たちを狙う、殺し屋とか、スパイとか、探偵とか・・・まさかそーいうコト?
明らかに、そう思わざる負えない状況だった。
 
かなりの警戒心で後退りをし始めた私達だが、それを見て彼は1枚の名刺を差し出した。
手に取り見てみると、それはサイゴンホテルのロゴが入った名刺で、警戒する私達に向けて彼はこう言った。
 
「私、サイゴンホテル デ 働イテル。 ロビー デ アナタ達ヲ 見掛ケタ事ガアリマス。
  アナタ達、トテモ危ナイ。 私、後ロカラ ズット見テタ。
 バイク、トテモ危ナイ。 乗ッチャ ダメ。 声ヲ掛ケラレテモ、知ラナイ振リ シナイトイケナイ。」
 
戸惑いながらも、とりあえず話しを聞いてみると、どうやらそういう事らしく・・・私達の浮かべたストーリーは、やっぱり的外れにブッ飛んだ妄想だったわけなのだ。
つまり、彼はマフィアの回し者でも何でも無く、ただ私達を心配して声を掛けてくれた親切な人のようだった。
 
よかった、よかった。
 
とりあえず、自分達がマフィアの抗争に巻きこまれてはいないのだと喜び、安心して彼と話をしてみることにした。
 
彼の名前はティーさんと言って、サイゴンホテルで働く従業員で、夜勤明けの今朝、
ベンタイン市場近くの自宅へと帰る途中、私たちがバイタクのお兄ちゃんに絡まれて困っているのだと思い、
声を掛けてくれたというのだった。
それを聞いて自分の軽率な行動を思い出し複雑な気分になったが、とりあえず心配してくれて親切に声を掛けてくれたティーさんに「ありがとう」と、お礼を言った。
 
「ベンタイン市場へ行くのなら、一緒に歩いて行きましょう。
 アナタ達はとても危ないです。僕のホテルのお客さんだから、とても心配なのです。」
 
親切なティーさんがそう言うので、私達はその厚意に感謝し、ティーさんと共にベンタイン市場までの道程を歩き出す事にした。
ティーさんは、自分がいつも通っている車やバイクの少ない小道を教えてくれて、そしてベンタイン市場へと私たちを連れて行ってくれたのだった。
 
これが、私たちと親切なベトナム人ティーさんとの出会いだった。

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ベトナムに来て3日目。
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。
今日、ベトナムで1日を過ごしたら明日の朝、飛行機に乗って日本へと帰るのだ。
そう思うと、今日は思いっきり楽しまないと!と、気持ちが逸る。
 
早々に支度を終えて、サイゴンの街へ飛び出した。
市場へ向かおう。
昨日、夕食前に街をぶらついた時チェックしておいたお土産は、
今日、市内最大の規模を誇ると言われるベンタイン市場の相場を見て比較しようと思っている。
 
ドンコイ通りを北へ、市民劇場前を西に曲がりレロイ通りを真っ直ぐ。
約1キロ程だろうか、日が昇ればコンクリートの道から照り返す熱は容赦無いのだ。
灼熱のサイゴンで、しかしそれでも市場へと向かう私たちの足取りは軽かった。
 
レロイ通りをふらふら歩いていると、必ず何人ものバイタク(バイクタクシー)のおっちゃんが、
ひつこい位に声を掛けてきて、私達の行くてを阻もうとした。
誰に教えてもらったのか、お茶目にも彼らは
「おっは~!オッパッピ~!どんだけ~!そんなの関係ね~!」と、
知っている日本語を流暢に並べて私達の気を引こうと寄ってくる。
そして、「日本から来たの~?市場まで乗せていってあげるよ~。」
と、私たちを必要にバイクに乗せようとするのだった。
 
「乗らないよ。だって市場まで歩いて行けるもん。」
そう言って断ればいいのだろうと、心の中ではそう思いながらも
ついついそういうオッチャンの相手をしたくなってしまうのが、私の旅の決まりだ。
 
いつだってそう。
行く海外のあちこちで、私はよく嘘をつく。
シンガポールの露店で、交流が楽しくてわざと間違った日本語を沢山現地人に教え込んだ。
韓国の南大門市場では、「私達は日本の有名な芸能人なのよ」と大嘘を付き、信じ込ませてしまった。
今でもあの店に、只の庶民な私達のサインが堂々と飾ってあるかも知れないと考えたら、申し訳ないと今思う。
 
そういった私の行動がいつも、営業妨害になっているのではないかと、そんな不安さえもしているのだ。
それなのに、ここ、ベトナムでも・・・
おっちゃんの「どんだけ~」と言うお決まりの誘い文句に私は、「いかほど~」と愛想よく返事をしていた。
 
バイクに乗らないのなら無視をすればいい。それが手早くその場を切り抜ける方法だと思うのに、
その後、「市場に乗せて行ってあげる」というおっちゃんに、相変わらず私は
「日本人は市場になんか行かないよ。日本人が大好きな場所はグッチ、エルメス、シャネルだよ。」
と適当な事を言って楽しんでいた。
 
「今度から市場じゃなくエルメス連れてってあげるって言った方がいいと思うよ」と、
いつもながら勝手な嘘の情報を教えてあげて、私達はそのまま市場の方へと軽やかに歩きだすのだ。
幾つものバイタクに声をかけられて行くてを邪魔されても、そんな遣り取りがまた楽しくて、いつものように大笑いしながら市場までの道を歩いたのだ。
 
だから、単に楽しんでいただけの私達の行動が、軽率だとか、とても危なっかしい行動だったとかは、考えも付かず・・・
後に見知らぬベトナム人をこんなにも心配させていたとはその時、夢にも思っていなかったのだ。






ベトナム、3日目の朝。

毎朝の朝食が楽しみだというハム子。
昨日は私がシャワーを浴びている間に、ベッドの上で眠ってしまっていた。
2人とも凄く疲れたのね。
私も、ブログのために付けていた日記を書きながら、そのまま眠ってしまった。
夢を見る余裕など無い深い眠りだけど、それでも私はベトナムに来て毎日ちゃっかり朝5時に目が覚めてしまっていた。
ベトナムの時差が2時間。日本より2時間遅れているから、いつも私が日本で起きる時間がベトナムでは5:00くらいなのだろう。

6時ごろ、隣で寝ているハム子を起こし、ハム子がシャワーを浴びるのを待って朝食をとりに9Fへ向かう。
昨日よりも遅めにフロアへ行くと、昨日ほど欧米人を見かけず、代わりに日本人をちらほら見かけた。
そして、料理は昨日より格段に少ない事に気がついた。 来るのが遅かったか!チキショー!
と、がめつく2人で残念がってみるが、と言ってもまだ7時頃なのに。。。。

欧米人は朝が早いのだろうか?
6時からの朝食、6:30分頃にフロアに行くと、見るのは欧米人ばかり。
今日、少し遅い時間にフロアに行くと日本人をちらほら見かけるようになった。
そして、私たちが朝食を終えようとする頃には、日本人が続々と入ってきていた。

ふ~ん。なるほどね。 

そこから導き出せる答えは、
日本文化は遅めのブレークファーストだ。

と、なんだかんだと言いながら、その日の朝食もテーブルにお皿をいっぱい並べて、
さぁ、今日は市場へ向かうわよ!と決起しながら平らげたのだった。






そして、「Huong Lai(フーンライ)」へ。
日本から、事前にベトナムで人気のあるという、ベトナム料理のお店を調べておいたのだ。

ぶらりとサイゴン市内を歩きながら、お店に辿り着くと、やはり人気のレストランは満席で
20分待って欲しいとの事だった。
のんびりと流れる夕方のベトナムの風と共に、しばらく外で待つことにした。

それは、大した待ち時間にも感じないのだ。
ゆっくりと、のんびりと風に当たりながらハム子との他愛も無いおしゃべり。
お店の前に咲いていた花を眺めて、カワイイなぁと写真を撮る。
熱膨張した空気が、ゆっくりとサイゴンの街を流れてゆくのを感じたら、
あの雄大なメコン川に似ているのだと、思い出す。
ああ、やっぱりベトナムが好きだ。
こういう時間って日本にいて、どうやったら作れるんだろう。
ストレスの無い時間は、かけがえの無い時間だと思った。

20分後、お店に入り案内された席に着き料理を注文する。
欧米人の客が多い小さな店内。

ゴイクン(生春巻き)、海老とニラの花の炒め物、空芯菜の炒め物、ビーフン(焼きそばみたいなの)
デザートには、チェ(ベトナムではポピュラーな甘味。日本のぜんざいみたいなもの。)
そして、カスタードのプリンを。

ベトナムの食べ物で嬉しいのは、野菜がたくさん使われている事。
そして、中国文化の影響が深く浸透しているベトナムでは
料理の味付けも中華に近いので、日本人の口に合いやすいと思うのだ。

「どれも、美味しいね」と二人でビールを飲みながら、話していると
別の席から歓声が上がった。
ビックリして振り返ると、何やら小さなレストランでジャグリングのサービス?が行われるようだった。
ベトナム人の女の子が、一輪車に乗りながら上手に足や手でループを回している。
客は皆歓声や拍手を送り、店内は一気に何だかアットホームな雰囲気だ。
満席の店内で、それまで各テーブルの上にあったそれぞれの空気は、
大きな1つに摩り替わり、そして店内を包んだ。
私たちも、なんだか楽しい。 美味しい料理とお酒、最高に陽気な夜。
幸せなサイゴンの夜!!
ベトナムで良かった!と思った夜、店を出て
「今日はとても充実していた1日だったね。」
とほろ酔いでホテルまでゆっくり帰ったのだ。

その日、「Huong Lai(フーンライ)」での夕食は全て合わせて16ドルだった。






ツアーの一行は帰路へと向かう。
途中、ベトナム漆器の工場兼、販売所へと立ち寄るが、余り興味が無かったのでスルー。

そして、それぞれのホテルまで送ってもらい、1日行動を共にした愉快な一行とも
ここでお別れすることになる。

団体行動のツアーは、なかなか有意義で面白かった。
自分達と同じ時期にベトナムに入国し、ベトナムを楽しんでいる者同士が偶然にも
同じツアーに申し込み、その日初めて出合った仲間とベトナムでの1日の思い出を共有する不思議さ。
そして、市場の何が安いとか、何通りの何処のお店の料理が美味しいとか、
お互いのベトナム滞在での情報を交換し合うのも楽しかった。
きっとハム子と私、2人だけでその日を過ごしていたら、すごく閉鎖された1日を過ごしていたことだろう。

「お疲れ様でした。1日、有難う御座いました。ベトナム楽しんでください。^^」
そう皆に挨拶をして車を降りた。そして、車が見えなくなるまでいつまでも手を振り合っていた。

時間は丁度、夕方4時ごろで、そのままホテルの部屋へ戻り、さっきまでの楽しかった出来事を話しながら、またハム子と爆笑し合った。結局、あの2人はゲイだったのかは謎のままだ。

ベッドの上にサイゴン市街図を広げ、街へ繰り出そうと目当ての場所に印をつけた。
今日の夕飯は、「Huong Lai(フーンライ)」で取ることにしよう。
もちろん、今日の話題と美味しい生春巻で、夕食時間はきっと長くなることだろう。




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