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HN:
雲丹(うに)
性別:
女性
職業:
生春巻き評論家
趣味:
気分次第でいろいろと
自己紹介:
★キュンな人:
シャア・アズナブル、ニコラス・ツェー

☆今、ファーストガンダムにはまっています。
今まで見たことが無かったのですが、勧められて劇場版の3部作と「逆襲のシャア」を見ました。
凄い!!こんなに面白いとは知りませんでした。
今度、一年戦争、ガンダムはどれだけ凄いかをミッチリ語る記事をブログに載せたいです(笑)

☆近々、三国志展に行く予定です♪
いつかは、三国武将達が駆け抜けた土地を巡る旅がしてみたいです。赤壁、夷陵、長坂・・・行きたいなぁ。


☆少しずつベトナム旅行記も、うpします☆
もう一度ベトナムに行きたい・・・
☆どーぴんぱん☆
●sonyさんとDOPING PANDAさんに貢献中。
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+昼食。
このツアーの、もう一つのお楽しみは、昼食にあるのだ。
市内のレストランへと一行は向かい、ミトー名物”エレファントイヤー フィッシュの姿揚げ”を拝む。
そのグロテスクな外見。
まさにゲテモノを食らう、という御めでたい昼食なのだ。

レストランへと向かう途中、車ではチュンさんが、
「皆さんは、これからエレファントイヤー フィッシュを食べるワケですが。。。。
 はっきり言って、あれはマズイです。ベトナム人も普段、アレは食べません。」
と、かなりの爆弾投下な発言をしたものだから、
愉快な9人はというと、かなりの不安を抱いた中の昼食と相成った。

意外とこの9人は打たれ弱い。

会話少なな空気を奪回すべく、「とりあえずアルコールでもいきましょうか?」と
例の岸部さんが元気に切り出す。
「そうしましょう」と満場一致。
みんなでビールを注文し、乾杯をしようとしたところで若干1名飲み物が到着してない事に気がつく。
例の寡黙な男性だ。
「あれ?寡黙さん、飲み物は?ビール頼んだ?」
自称主婦さんが訊ねるが、しかし、寡黙さんは沈黙したままだ。
「何も頼んでないの?」
一斉からの注目を浴びた寡黙さんは、照れくさそうに首を縦に振る。
「あなたぁ〜!!!どさくさに紛れても、自分のだけは注文しないとダメよっ!」
と、番長マダム妹が一喝を入れたから、かなり動揺ぎみの寡黙さんなのだ。
寡黙さんは片言の英語で、店員に話しかけようとするが、モジモジと見ていられない状態。
こうなると、やはり番長マダムの登場で、
「エクスキューズミー。プリーズ、ディスワン」
決して上手ではない英語だが、マダムがその場を仕切るのだ。さすが、だ。
一見怖そうな番長マダムの本質は、実は面倒見がいい姉御肌なのだ。

そして、無事全員の飲み物が到着し、乾杯をしたところで
例のエレファントイヤー フィッシュがお目見えする。
その外見は、凄まじくグロテスクだったものだから、愉快な面々はというと
口をあんぐり開けたまま、暫し放心。
またもや、言葉を無くしてしまったのだった。

キレイな店員の女性が、大胆にも手で毟り取るように、
魚の身を全員に取り分けてゆくのを、放心状態で見守る9人。
「惨い・・・」
と言いつつ、出されたソレを最初に食べたのは岸辺さんで、
「意外と旨いよ、これ!!」
と、言ったものだから、全員の不安が一気に消え去った。
「どれどれ。」とみんなが、そのゲテモノに食らいつく。

「たしかに、淡泊で臭くもないし美味しい!!」
チュンさんに騙された〜!!と笑いながら、愉快なランチは終わってゆくのだった。

またもやベトナムで、エレファント フィッシュに教えられた。
外見に囚われていてはいけないな、と。

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ツアーのハイライトを終えて、一行は”チュンさん”引率の下、次の目的地へと。

次に向かうのは、「ビンチャン寺院」といって、ベトナム有数の古寺なのだ。

一概にメコン川クルーズツアーと言っていても、実は現地ベトナムには、様々な旅行代理店から様々なスケジュールのツアーが発売されいるのだ。
今回、私たちが選んだのは”メコン川クルーズ+ビンチャン寺院+昼食”というツアーだが、会社によって値段もスケジュールも違うので、もし行くことがあれば好きなものを選ぶのが良いと思う。

そこでは、おそらく観光客争奪戦が繰り広げられているからして、
他商品との差別化を図るため、思考したと思われる面白そうなツアーが沢山あるので、
メコン川クルーズ+αは、意外と見逃せないのだ。

だから、私たちが今回のオプションツアーを申し込むに当たり、初日の空港で出迎えてくれた
例の現地女性のスタッフさんと、一悶着あったというのも仕方の無い話なのだ。

実は当初、メコン川クルーズは彼女の知っている代理店で彼女を通して申し込むという話が、初日の送迎の車の中で進んでいたのだ。
彼女の言うツアーは、40ドルでメコン川クルーズ+昼食という行程で、ビンチャン寺院は付いていなかった。
そこで私が、「ビンチャン寺院にも行きたいんだけど、連れて行ってくれるの?」
と、彼女に尋ねたものだから、ややこしい事態を招くことになるのだ。

彼女はすぐに、会社と連絡を取り始め、結果、
「プラス2ドル支払えば、ビンチャン寺院にも行ける」
という説明を、私たちにしてくれた。

しかし、困った事に、私は40ドルで”メコン川クルーズ+ビンチャン寺院+昼食”というツアーが
他の代理店から発売されているという事実を、日本から事前にリサーチ済みだったのだ・・・
だから・・・
「40ドルで行けるツアー、インターネットで見たよ?」と言って、「40ドルにまけてよ♪」と彼女に言ったのだ。

しかし、彼女は
「私は他社全てのツアーを知っていますが、そんな40ドルで行けるツアーは無いです。」
と言うわけだ。。。

フガッー!!!
一気に商売っ気を出されて萎える私。あんなに車内でワイワイ喋っておきながら・・・
ええ・・・そりゃ萎えましたとも。
ったく、いくらマージン貰ってんだか知らんが・・・・
「じゃぁ、いいよ。自分でその代理店に電話して申し込むから。」
と言ってホテルに送ってもらった後、彼女とは何とも気まずい別れをしたのだった。

彼女と、そこまで気まずい思いをしてまで行きたかった、ビンチャン寺院。
チュンさん一行と、待望の寺院を訪れたわけだが。。。
いざ、目の前にしてみると、期待が大きすぎたのか・・・意外と小さな寺院で拍子抜けだった。
仏教、ヒンズーなんかよく判らんが、混同している感じだ。
建物は、確かに古そうで装飾が綺麗なのは印象的だった。

境内では、何となく世界平和を願いながら、僧侶に促されるまま、お香をお祀りして
短時間の内に、感動も無いままビンチャン寺院見学は終わったのだった。

同じ値段なら行くべし、そんな感じだろうか・・・





静かな波に揺られて、メコン川をゆっくりと下って行く。
チャプチャプと木造ポートから伝わる水面の音が、本当に心地よい。
ジャングルの中、椰子たちが作る天然トンネル、水面の空気は意外と爽やかに涼しくて、
穏やかだなぁ~と、この時間を眩しく感じた。
目映いあまり少し切なくなるような、そんな感覚。

小さな手漕ぎボートは4人乗りだ。
だから、定員オーバーの5人で乗り込んだ私たちのボートは、少し傾いていて、
しかもそれは、今にも転覆しそうな穴の開いたボロ舟だったから
少し波が立てば、水面ギリギリの私の船は安易に水没してしまうんだろうと、
頭の中で閃いたその光景が面白くて、ついつい一人で笑ってしまった。

なんだかベトナムは、どこにいても、ゆっくりとした時間が流れているのだと思った。

それは、日本には無い穴で、ベトナムにはある、ぽっかりと開いた穴だ。

ぽっかりと穴が開いている国ベトナム。
その、ぽっかりと開いた舟の穴を埋めるものが、日本にはあってベトナムには無いものだ。
大好きな、この国のゆるい時間も、すごくアバウトだと感じる多くの事も、
つまりそういうことだろうと思った。
だから、穴の無い事を、いつの間にか日常だと縛られている日本人の私には、その穴が少し羨ましく感じるのだ。
そんな感じだ、とベトナムの穴を見ながら思った。

静寂を保つジャングルの中、ボート上では誰一人喋ることも無く、
ただ静かに流れる川の上で、聞こえてくるのは鳥の囀り。

交差するボートの擦れる木の音には、少しのスリル感もオマケで付いて来る。
川幅は約、2メートルほどで、その中を上り下りの手漕ぎボートが交差するのだから、
お互いのボートがガシガシと色んな所にぶつかって、転覆しそうなスリル感がある。

ボートの上ではベトナムの菅笠、”ノン”が手渡される。
なんだか、雰囲気もそれらしくて、何しろそれを被ると涼しい。

約20分ほどのクルーズは、大きなメコン川本流に到着すると終了する。

そしてまた、漁船のようなフェリーでメコン川本流を渡り、帰るのだ。





文明は大河のほとりに成立するそうな。

昔、地理の授業で先生がそんな事を言っていた気がすると、母なるメコン川を前にそう思った。

メコン川は揚子江、黄河に次ぐアジア第3の大河だ。
「母なる大河」と呼ばれるこの川は、古くから農民や漁民の舟を運び、さまざまな民族の暮らしと稲に恵みを運んできた。

ミトーからフェリー(フェリーと呼べるのか?漁船のような船だ)で、中州状の4つある島の1つに向かった。
まずはメコン川クルーズの前に、メコンに生きる島の人々ののどかな日常生活を見学するのだそうだ。

島の特産である蜂蜜工場、ココナッツキャンディー工場の見学などと・・・社会見学的な内容がもれなく織り込まれている、なんとも、お得感の味わえるツアーだ。

蜂蜜工場では、ハニーティーが振舞われ、ココナッツキャンディー工場ではキャンディーが振舞われ、その後お決まりのように商品販売が行われるのは、ベトナムで無くとも日本でも世界的共通事項だ。

ツアー行程の「メコンに生きる島の人々ののどかな日常生活を見学」ってのは、ずいぶん恩着せがましくって面白い。観光客を食い物に生きる、島の住民達のリアルな生活は、のどかより寧ろ必死だww

これぞまさに、地場産業よりも、地場産業を生かし高収入の観光商売に生きる、リアルな日常生活!!
これはなかなか、いいツアーだ!!

島民の、のどかな生活を垣間見た後はメコン川クルーズを目指し、細い道をぐいぐい進んで行く。
途中、休憩スペースに立ち寄り、そこでは民族演奏とフルーツ、お茶のサービスが用意されていた。

お茶、フルーツを頂きながら、民族演奏に乗せて現地のアオザイを着た女の子が歌を披露してくれた。
でも、なぜか日本語で「ホタルの光」を歌いだす。。。www

なんでやねんっwwww

ちょっと萎えぎみの私の横では、仏のようなマダァ~ム姉が

「いやぁぁーちょっとっっ!!感動するわぁぁ~(涙)
 上手に日本語覚えたのねぇぇぇ~(感動)」

と必死に拍手を送り、感極まっているご様子。

この人は、本当に素晴らしい人だ。

そしてこの後、一行はツアーのハイライトであるメコン川クルーズへと向かうのだった。



8:20分、ロービーにてメコン川クルーズツアー添乗員の『チュンさん』と落ち合い、同じツアー客と"あいのり"した、ピンク色では無いワゴン車でメコン流域を目指した。
ホーチミン市内から車でおよそ2時間。約70km離れたミトー市まで、見知らぬ男女9人を乗せたワゴン車はゆっくりと走り出した。

車内ではいきなり男女9人おのおのが、まとまりの無い会話を思いのまま披露し始め。。。
なかなか先行き不安の締まりの無い出発と相成った。

その日1日、共に行動をするメンバーはというと、
20代半ば~後半であろう謎の男性同士のペア1組と、仕事の出張ついでまがいの個人参加者2名の計男性4人。
女性が私達のペアと、姉妹参加のマダムペア2名、主婦を名乗る個人参加の1名を入れて5人。
なかなか個性味溢れる男女9人だった。

しかし、この連中たちがこの後、よりツアーを愉快なものにするのだった。


移動中、私とハム子はというと個性的なメンバーの人間観察と、勝手な妄想に夢中だ。

まず、謎の男性ペアの、「なんで、若い男2人でメコン川クルーズなんやろか・・・?」
という噂から始まった。

というのも、何故ベトナムに男2人で・・・?いや、ベトナムでなくても男2人で海外旅行へ行くのか?
そんな余り聞いたことが無い不思議な光景に、私が興味を示しだしたからだ。

「ちょwwwwもしや・・・あの2人ってゲイ!!??www」

根も葉もない確信を持ち。。。
私達はというと、2人から目が離せなくなり。。。
ついに彼ら2人を勝手に、「愛の逃避行中のカップル」という事に位置付け、暖かく見守ることにしたのだった。

一方、休日の岸辺シローのような風貌をした個人参加のおよそ50代の男性は、車内で常にテンションが暴走してしまっていて、誰にも止められない。。。。
「新学期初日の女子高生かっ!!」
と思う程、やたらと会話の輪に入ろうと必死な岸辺さんなのだw
そのうち、前列組、後列組と会話は二分し、両方の会話に首を突っ込んでいた岸辺さんは、双方の会話からボディーブローを食らう事になり。。。
遂には、独り言に自分でツッコむという、荒業に至っている始末だ。。。
そんなところが、ちょっとお茶目な岸辺さん♪

もう一人の個人参加の男性は、ひたすら喋らない。ツアー中、彼の声を耳にしなかったのではないだろうか。。。少なくとも私は聞かなかった。

女性唯一の個人参加者は、自称主婦を名乗り旦那、子供を日本に置いて一人旅を楽しんでいる模様。
2日前までカンボジアを回っていたらしく、アンコールワットの話をしだすと止まらない。
いたくカンボジアがお気に入りのご様子で、ホーチミンがどれだけカンボジアと比べて楽しくないかという事を、永延と喋ってくれる、要所要所イラッとくるお人なのだった。

自称主婦さんには、
「いや、私たちホーチミンしか行かないんですけど・・・ホーチミンを満喫している最中なんですけど・・・」
と言いたかったが協調性が邪魔をし、言えなかった。

入国早々タクシーにボラれて気分を害したか何だか知らんが、そんなに、ベトナムの悪口言わなくてもさ~・・・ 
ボラれるのが悪かろーぞ。
異国でタクシー乗るなら、それなりにボラれるの覚悟で私はいつも乗ってるよ。
不当な事に気が付いたら、猛烈に抗議して国際裁判じゃぁぁぁー!!!って怒鳴り散らして不当な金は払わんよ、私はね。と心では思いながらも、
「フムフム興味深い話だ!」と頭を縦に振っておいた。
しかし、何だかんだいって基本は気さくでイイ人な自称主婦さん。

そして、マダム姉妹ペアはというと、お姉さんの方はそんな自称主婦の話をニコニコと嫌な顔一つせず聞いていて、この人は仏様かマリア様か何か?と思う程、無垢な少女の心を持つ素晴らしいマダァ~ムなのだ。
マダァ~ム姉さんが笑うと、後光が差し、邪心に満ちた心が洗われるのだ。

一方、妹の方は小麦色に焼けた肌と終始サングラス、バブル期を彷彿させる茶髪のショート。
見るからに「ナイス・ガイ」といった風貌。
このナイス・ガイな妹マダムは、いつも纏まりの無いメンバーを仕切ってくれる中身もナイス・ガイなマダムなのだ。
常にリーダーシップを取ってくれる、一見怖そうに見えるが実はすごく優しい番長マダムさん。

なかなか愉快な車中である。。。

そんな愉快な一行を乗せたワゴンはホーチミンから2時間の移動を終え、雄大なメコン川が流れるミトー市へ到着し、『チュンさん』引率のもと、男女9人はメコン川クルーズの出発点のフェリー船着場へと向かったのだった。



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